ドライプレス加工技術

◆ドライプレス加工(オイルレス・洗浄レス)
健康・安全・環境への貢献

 
DLC(ダイヤモンドライクカーボン)は、高硬度・耐摩耗性・摩擦係数が小さく滑らかである。この性質を利用し、金型にコーティングさせプレス加工の量産に成功。

 環境負荷においてプレス業界の大問題であり、これまで常識とされてきた2項目
摩擦低減の為の潤滑油使用』『洗浄の為、大量の水、薬剤を使用』を省略することができた。

用途として打抜加工切断加工曲げ加工さらに三次元形状の絞り加工にも使用可能


ドライプレス加工製品

通常のプレス加工 ドライプレス加工

 金型に材料を挟み込み、大きな圧力を加えることで、製品を成形する製造方法で金型と材料に大きな摩擦力が掛かる為、潤滑油を使用し加工を行う。
 その後潤滑油を洗い流す為に溶剤等による洗浄が行なわれる。今潤滑油と洗浄用溶剤が環境に対して非常に問題となっている。

 金型にDLC皮膜(ダイヤモンドライクカーボン)を蒸着させることにより、金型表面にとても滑らかで、硬質な皮膜をつくり潤滑油を使用せずに、摩擦を軽減させ加工する方法。
 潤滑油を使用しないため、溶剤等による加工後の製品の洗浄もする必要が無い。

◆DLCドライ加工の技術開発とプロセス研究開発から実用化までの挑戦!!
材質 品物 詳細
材質:A1050
板厚:0.6o
絞り:1工程
ドライ加工におけるアルミの丸絞り実験。東京都産業技術研究所との共同研究。
5万個以上の完全ドライ加工が可能(継続中)
しごき加工の金型を山陽プレスにて製作。
5万個のドライ加工。
材質:A1050
板厚:0.6o
絞り:2工程
ドライ加工によるデジタルカメラ絞り実験。
完全ドライ加工不可。無洗浄油を使用した加工は1000枚可能。
1000枚で実験終了
*無洗浄油:揮発性の油、加工後成分の殆どが気化する為、材料の洗浄を行なう必要が無い。
材質:A5052
3μm DLC
コーティングバイス
切削用バイトにDLCコーティングを施し、効果の確認。
超硬バイトとの比較。
50Φのスピン加工実験100枚までに滑らかな仕上がりに差異がある。
材質:SUS304
板厚:0.3o
絞り:1工程
ドライ加工によるステンレス丸絞り実験。
日本工業大学との共同研究。
20000個 セミドライから完全ドライ加工。
材質:A1050
板厚:0.6o
絞り他:10工程
ドライ加工によるカードケース絞り実験から実用化へ。
カードケース、ドライ加工絞り成形金型、カーリング金型、チリきり金型、穴あけ金型、ブランク金型、刻印金型。全10型
実用化ドライ加工。全工程ドライ加工。A1050材使用。各10000ショット。
延べ100000ショット

◆官公庁研究経歴
計画名 実施年度 研究開発事業名
(実施省庁等名)
PL等
経験
事業化実績
(PLのみ)
グリーン製造技術を目指した
ドライプレス金型の実用化
H18〜H19 地域新生コンソーシアム研究開発事業
(経済産業省)
CVDダイヤモンド膜を用いた
ドライプレス加工の実用化
H19 地域新生コンソーシアム研究開発事業
(経済産業省)
CVDダイヤモンド膜を用いた
ドライプレス加工の実用化
(U)
H20 地域イノベーション創出研究開発事業
(経済産業省)
ダイヤモンドコーテッドドライ
プレス工具用高靱性超硬合
H21 戦略的基盤技術高度化支援事業
(経済産業省)

◆当該研究開発に関連する主要論文、研究発表等
ドライプレス加工によるアルミニウムカードケースの量産化と将来展望(日本塑性加工学会学会賞受賞)
DLCコーテッド工具によるドライ絞り加工の実用化(10万回の絞り加工成功研究の解説)
DLCコーテッド工具を用いた各種材料のドライせん断加工
DLCコーテッド ドライしごき金型の寿命評価
21世紀型ビジネスデザイン 地球環境に優しいドライ加工の実用化と将来展望